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薪人について

薪人について

薪人は,薪ストーブの利用をはじめ,薪に関わる人々の集いです。

私たちには,自然とのつながりを保ちたい,多少不便であっても化石燃料に依存しない生活が必要だという想いがあります。そして,この地域を大切に守り,未来へ引き継ぎたいと思っています。

薪人は,会員相互の絆を深め,親睦と協働の仲間づくりをしながら,薪と楽しく関わっていく取り組みをします。

発足の経緯

飯田市が受託した2011年度の総務省「緑の分権改革」調査事業において、山と里をつなぐ仕組みづくりの過程にて生まれた、薪に想いのある人たちのネットワークが発端です。チェーンソーを使った玉切りをやったり、自分たちでロープを張って山から材の搬出をやったり、小学校での薪割り体験教室をやったり、共に汗を流して活動を続ける中で徐々に「絆」が芽生えてきました。会員のほとんどは薪ストーブのユーザーであ り、お互いのストーブ自慢をしたりするようになり、自分たちの薪の確保が山や地域に役立てるなら活動を続けていきたいと意識も変わって来ました。そのよう な流れを受け、2012年の3月に設立総会を開き、「薪人(マキビト)」という団体が発足しました。

活動内容

再生可能エネルギーを利用した伝統的な暖房として薪ストーブが注目されていますが、山林を所有していない薪ストーブユーザは燃料となる薪を集めるのに大変苦労しており、個人で集めるには限界があります。一方、昔は薪炭林であった山林を所有してるが今は薪炭を使わなくなったため山が荒れてしまい困っている里山所有者も当地域には大勢いるように思われます。

そこで、薪ストーブユーザが協力して里山から木を切り出し、薪として利用していくことで、薪ストーブユーザ・里山所有者双方が満足の行く関係を築いていけるのではないかと考えます。また、会員同士の親睦も図り、薪ストーブや薪割りに関する情報交換もしていけるようにしたいと考えています。

  • 里山の情報収集
    1. 薪として切り出して良い里山
    2. 手入れをしてくれるなら切った木を持って行ってよい里山
    3. 里山整備事業などで手入れされ、林内に伐採木が残置されていて、持って行って良い里山
  • 里山の整備、薪となる木の搬出

平成27年度 活動目標

① 自分の家の薪棚をいっぱいにしよう!
薪人の森伊豆木、龍江(秋頃予定)を中心に森林や果樹園の依頼があれば受けていこう。

② 森林や果樹園整備の依頼があった場合、交渉時に燃料代や交流費用又は物品など、活動の補助になるよう支援もお願いしていこう。

③ 活動を通じて余裕ができたら、里山や森の植生についても少し学び。地域の役に立つことをしよう!

 

薪を通じて里と山をつなぐ活動を

薪が主要なエネルギー源だったころ、人間の暮らしは山と深くつながっていました。人はクヌギやコナラなど雑木林の木々を薪にして暖かい食事を採り,木々の足下に生える下草を田畑に鋤き込んで肥料にし,下草を刈り取った後に生えるキノコの味覚を楽しみました。背負子いっぱいに枝を積んだ人が山からの道を下りてくる光景はどこの里でも日常の一部でした。

また一方で人間の活動は自然界に豊かさを返していました。人間が分解できなかった有機物が肥料として田畑にまかれると,そこには小さな虫が湧きます。虫がいると,それを食べて生きるより大きな生物や,それを食べる鳥などが住むようになります。鳥が山へ帰って糞をするとそれは山の生態系の養分になります。

このように薪の利用は,里と山をつなぐ循環した営みの一部でした。里と山の生物が互いの資源を利用する相互的な関係の中で里山と呼ばれる独特の生態系が持続し,その大きな循環の一部として私たちの祖先は暮らしを営んでいたのです。薪を利用するという行為の根底には,そのようにして自然とのつながりを持っていたい、多少不便であっても自分の手でそれを感じていたいという想いがあります。そして,できるならば地域の美しい森林とその持続可能性を守り,未来へ引き継ぎたいと思っています。

規約

規約はこちらから閲覧できます。

薪人規約

役員

  • 代表 嶋村浩 (飯伊森林組合中部支所作業班班長)
  • 副代表 北原祥弘
  • 幹事 水野良一,桐生正,松村弥,平澤建
  • 事務局会計 森岡克俊(NPO法人南信州おひさま進歩)
  • 監事 池戸通徳

お問い合わせ

事務局:NPO法人 南信州おひさま進歩内

TEL:0265-24-4821  FAX:0265-56-3712

当サイト内のお問い合わせページからご連絡ください。

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